第七十六回の神社紹介は、宇美八幡宮です。
住所は福岡県糟屋郡宇美町宇美1丁目1番1号、最寄り駅はJR香椎線「宇美」駅徒歩8分です。
本ブログで紹介した中では久々のメジャー神社ですね~。
何と言っても貫禄の別表神社で、旧社格も県社です!!
通常であれば自分以外に参拝者が居ない境内で自由気ままに写真を撮っている私ですが、こういった参拝客でにぎわう神社で写真を撮ろうと思うと、どうしても挙動不審になってしまって写真のテイストも盗撮風になりがちなのはご容赦下さい。

ともあれ、あの神功皇后が悪の三韓征伐からの帰途で応神天皇を御産みになったという由緒正しき地。
これまでご紹介してきた神社の中にも神功皇后や応神天皇に由来する神社はたくさんありましたけど、その中でも王道中の王道と言えるでしょう。
もちろんこの辺の地名も「産み」に「宇美」と当てた地名です。
何と言っても住所が「宇美町宇美1-1-1」ですよ!車のナンバーだったら成金かヤンキーがどんな手使っても欲しがるナンバーですが、そんな奴らにおいそれと渡せるナンバーではありません!(笑)

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県道沿いの大鳥居です。
この材料、運ぶの大変だったでしょうね~。

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二の鳥居。
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の先には貫禄の手水舎。

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拝殿は緑青銅板葺きの入母屋屋根。P1030408
そこから伸びる向拝がうねるような柔らかい曲面を描いて落ち着きと力強さを感じます。
妊娠されたまま三韓征伐に行かれた神功皇后を思わせるような優美な拝殿ですね。

写真は撮れませんでしたが、本殿は桧皮葺の入母屋造で、拝殿側に少し向拝が伸びています。
選ばれた神社の証である桧皮葺。
桧を伐採せずに表皮だけを剥いで使うと言う環境に優しすぎる日本独自の工法、一体誰が考え出したんですかね~。
古来から木は神が宿るものとして大事にされていたので、大事さ余ってひらめいちゃったんでしょうか、やっぱり愛情って発明のマザーですね!
この辺りにご興味のある方はぜひ参拝に行って見てください!

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拝殿横には国指定天然記念物の「湯蓋の森」
もうこれ一本で森ですよ、フォレスト森!

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その反対側には、神功皇后が出産のときにすがりついたといわれる「子安の木」

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その裏側には「衣掛の森」
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神功皇后くらいになると服をかけた木ですら神々しい。

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そしてその奥には「産湯の水」
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ここから湧き出る水を応神天皇の産湯に使ったと伝えられており、以来枯れることなく湧き続ける奇跡の水です。

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こちらはその経緯から安産の神として信仰を集めており、本殿の裏には「子安の石」と呼ばれる石が納められています。
妊婦の人がこの石を持ち帰り、無事出産後には別の新しい石を添えて返すという慣わしになっているそうです。
まさに倍々ゲームですが、溢れ返るほどになってないのは無事に産まれなかったり、帰さなかったりする方もいるんでしょうね・・・>_<

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境内には狛犬さんやお馬さんもいっぱーい。

こちらの神社では梅が枝餅に似た「子安餅」も売ってますので、ご参拝の際には召し上がってみて下さい。

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さて、由来ですが先にも書いたようにご祭神は、応神天皇、神功皇后。
後に玉依姫命、住吉大神、伊弉諾尊の三柱を加え、五柱を祀っているそうです。
応神天皇の事を八幡神と称するようになったのは、出産の際にご産所の4周に八つの幡を立てて兵士に守らせた事から「八幡や、八幡大神や!」と呼ばれるようになったとの事。
長年の謎が一つ解決しました。^-^
なお、こちらでは「宇美神楽」なるなんとも雅な舞を正月と春と秋に奉納しているので、ご興味のお有りの方は宇美放生会大祭にお越し下さい!

場所はこちら。