第二十回の神社紹介は、坂本八幡宮です!
住所は福岡県太宰府市坂本三丁目、最寄駅は西鉄都府楼前駅より徒歩16分となっております。
ロケーションとしては大宰府跡のすぐ裏手になりますので、大宰府跡で古代のロマンに思いを馳せた後に御参拝いただければ幸いです。(^0^)
この大宰府跡は広大な芝生広場になってて、その周りを小川がチョロチョロ流れているという癒しのスポット。
休日になると親子連れの方々がのんびりした時間を過ごされているほのぼの空間なので、ほっこりできますよ。

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こちらが社の全景。
ご神木が、大きいです。

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明神系の鳥居です。
この鳥居ちょっとサイズが小さいというか、背が低いんですよ。
身長の高い方はちょっとかがまなければいけませんので要注意です。

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そして、重厚感のある瓦屋根の拝殿です。
こちらの神社は八幡宮なので、ご祭神は応神天皇ですね。
起源としては、平安時代にはこの場所に四王寺の座主坊としての善正寺があったそうです。
座主(ざす)とは、「僧団の中で学徳優れた上首を意味し、特に天台宗では最高の地位にある僧をいう。」そうなので、この場合は四王寺を監督する寺という事ですかね?
で、その善正寺は天台宗の寺院で、総本山の比叡山に倣って境内に八幡宮を祀っていたと。
そうこうするうちに(笑)、寺院が廃れて、現在の坂本区の原型となる村落ができた時に、村の鎮守として、寺の境内にあった社を再建したという流れのようです。
そういた背景があると思うと、瓦屋根がしっくりきます。

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斜めから拝殿を眺めるの図。
緑の配し方が凝ってます。

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社殿の全景です。
実はこちらの社はどうも本殿がないタイプのようなんですが、今まで見た中ではそのタイプは、石の祠が露出で鎮座しているタイプか、拝殿の中にご神体が入ってて拝殿と本殿が一緒になってるタイプのどちらかだったんですよ。
こちらの神社は拝殿の後ろに廊下状の建屋が付いてるので、前者のタイプだと思うんですが、物置に遮られて確認できませんでした。(>_<)

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拝殿内部です。
よく見たら奥の方に祭壇があるので、さっき廊下状の建屋とか書いた部分が本殿なんでしょうかね??
それにしても、こちらの拝殿は良い感じにエイジングしてますね、いいですよ~、この床・天井の質感!!

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こちらは手水鉢です。
なんとなくストーンヘンジのような石の配置・・・
もしかして、これはつくばいの形になってるんでしょうか?
確かに手水鉢の周りに役石が置いてあってそれっぽい造りではありますけど。
先ほどの鳥居といい、あえて参拝客に低い体勢を強いる事で結界の役目をするという茶道的考えの神社なのかもしれませんね。

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ここにもいらっしゃいます、猿田彦さん。
そして御神酒はもちろん鬼殺し。(笑)

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実はこの辺りは、大宰師(だざいのそち)大友旅人の邸宅の跡だったそうです。
という事で、万葉和歌の石碑。
旅人は、大宰府に赴任してすぐに妻を亡くしており、その寂しい心を詠ったものです。(>_<)

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由来書きです。
境内の入り口南側には「がらんさま」と呼ばれる立石があって、天台宗の寺院によく見られる、寺の中心地や結界となる境に置かれているそうです。
やはり、結界を意識した造りなんでしょうかね~。
そして、これがそのがらんさま


・・・って写真がない!?(>_<)
どうやら間違って消してしまった模様、気になる方がいらっしゃったら、ぜひ行って直に見てください!(笑) 

最後に、ムービーです。
コンパクトにまとまった境内の様子をご覧ください。
なお、こちらにもがらんさまは映っていません。

場所はこちら